留めの一撃

あー、もう笑うしかない。

夕べも漏れなく飲みました。
ガキさんと、先日介抱してくれた子と、後輩と。
皆をポイントに集めてわいわい飲ませてもらいました。

別れることが悲しいのか？
一人になることが悲しいのか？
昔を思い出して悲しいのか？

後輩に聞かれました。
アタシは、昔を思い出して悲しいんだと思いました。
過去の幸せだった時の日記を読んでしまって泣けて、ほんとにすごく好きだったことを思い知る。
友達になれるかと問われると、なれないこともないけどやっぱり難しいのかな、と思ったのは、夕べ留めの一撃をくらったからです。

店の給料日だったので取りに行き、そのままお子たちとご飯を食べに行きがてら、頑張ったアタシにごほうびをあげようと思ってウルフマンがあるショップに行ったのだけど欲しいやつのサイズがことごとくなく、なんて流れが悪いんだ、と諦めてご飯を食べて帰ってきました。

外食でご飯を食べに行く、となると食べれるみたい。
量は食べれなくなったけど。

それから帰宅してそのまま寝たかったけど後輩と約束してたし、ガキさんも心配してくれてたし、何よりツケちゃってたから(笑)払いに行かなきゃ、と支度してたらメールが来た。

『鍵はいつも開いてるから(笑)遊びに来ていいからね』

・…………ずるい。
ずるいよ、そんなの。
あたしがどんだけ頑張って最後のメールをしたのか全然わかってない。

『そゆこと言うとまた酔っ払って行っちゃうからやめた方がいいよ(笑)飯も食わずに飲んでるぐらいなんだから(笑)こないだポイントでツケちゃったから払いに行ってくる』

夢は終ったんだよね？
アタシの強がりに気付かないぐらいだもんね、終わりだよね。

それでもアタシはどうしたらいいかわかんなくなって、ちょこに助けを求めた。

『品川君がどうあれ、紅が行きたいならいきなさーい(笑)あとは顔見れば気持ち固まるんじゃないの』

気持ちが固まる。
そう、アタシは品川くんが好きだ、って気持ちが揺ぎ無いものになる。
会って、話したらいいのかな。
やっぱごめんね、とかあるのかな。
ちょこに返信しようとしたら、品川くんからまた返ってきた。

『お酒は身体壊すからやめなさい。嫌いになったわけではないからね。先のイメージ沸かなかったし、ちょっと色々と重かったから、恋人として付き合っていくのは難しいと思ったんだ｡』














・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひどい。
ひどいなぁ。
始めからわかってたよ、アタシはずっと軽い相手じゃなきゃいけないってことは。
だから子供と一緒にどっか行こうとか言わなかったし、泣かないようにしてたつもりだし、幸せ、ってことだけ言うようにしてたのに。
先が見えるのは重いことではないの？
子供がいなかったら先が見えたの？
ただ一緒にいたい、ってだけで先を求めたりなんかしてないつもりだったよ？

それでも尽くすということは、重いということに繋がる。
大好きなことをどうやって現せばいいかわからなくて、尽くすことで伝えようとした。
それが重いってこと。
前にも言われたことがある。
アタシは、重い。

わかってることを、改めてそう言われるのは辛いよ。
これっぽっちもアタシがどんな気持ちだったかなんて考えないとこがすごい。
会って話せれば違ったのかもしれないけど、きっとずっとそのことで悩み続けたことだろう。
だからって、嫌いになることができない。
嫌いになりたい。

あの腕とキスが恋しいよ。